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最終更新日:2025-11-05

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タイトル Assessing exposure from different vehicular antennas in military applications: a computational study
日本語タイトル 軍事用途におけるさまざまな車両アンテナからのばく露の評価:計算研究
著者 Colella M, Biscarini M, Ferrante D, Pellegrino G, de Meis M, Mei L, Cavagnaro M, Apollonio F, Liberti M
所属 Department of Information Engineering, Electronics and Telecommunications, Sapienza University of Rome 資料区分 論文
雑誌名 Front Public Health 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 全範囲
巻/ISSN(号):ページ 13: 1620240 研究区分 ドシメトリ
Italy PubMed ID 40933423
論文情報入手日 2025-09-16 DOI 10.3389/fpubh.2025.1620240
キーワード computational dosimetry; military personnel; near field exposure; occupational exposure assessment; radiating antenna.
概要 軍人は車両通信アンテナなどの電磁界発生源の極近傍で活動することがしばしばあるが、ばく露シナリオの詳細な評価は依然として限られている。この研究は、軍用車両アンテナからの電磁界ばく露を、幅広い周波数帯域(高周波(HF)、超高周波(VHF)、極超高周波(UHF)、電力レベル、および位置)にわたって調べた。計算モデルを用いて、装甲車両の外側に一部出ている人員や個人用保護具を装備した人員など、現実的な軍事シナリオをシミュレートした。シミュレーションでは、幅広い周波数帯域(HF、VHF、UHF)に加え、様々な電力レベル、アンテナの種類、および設置場所を考慮した。その結果、構成と条件によって電磁界ばく露レベルに大きなばらつきがあることが明らかになった。全てのシミュレーションシナリオは国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の基本制限(BR)に準拠していたが、特定の位置と周波数の組み合わせにおいて、参考レベル(RL)を超えるケースもあった。詳細な事例分析に基づくこれらの知見は、軍事分野における人員の安全は、ばく露条件が変動し、放射電界レベルが上昇した場合でも、概ね維持されることを示唆している。放射源の基本構造(モノポール)と近傍界相互作用の性質を考慮すると、アンテナと操作員の配置構成が様々な場合でも、安全なばく露条件が維持されると期待できることが示唆される、と著者らは結論付けている。