| タイトル |
Looking for Biomarkers Which May Explain Idiopathic Environmental Intolerance Attributed to Electromagnetic Fields (IEI-EMF): Does RF-EMF Exposure Influence Salivary Cortisol Response?
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| 日本語タイトル |
電磁界を原因と考える本態性環境不耐症 (IEI-EMF) を説明できるバイオマーカーの探索:高周波電磁界ばく露は唾液コルチゾール反応に影響するか?
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| 著者 |
Verrender A, Manley J, Wallace NK, Loughran SP, Croft RJ
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| 所属 |
Australian Centre for Electromagnetic Bioeffects Research
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資料区分 |
論文
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| 雑誌名 |
Bioelectromagnetics
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文献区分 |
原著論文・短報
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| 発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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| 巻/ISSN(号):ページ |
46 (6): e70021
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研究区分 |
ヒト/誘発研究
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| 国 |
Australia
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PubMed ID |
40908801
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| 論文情報入手日 |
2025-09-16
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DOI |
10.1002/bem.70021
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| キーワード |
electromagnetic fields; electromagnetic hypersensitivity; non‐specific symptoms; radiofrequency.
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| 概要 |
電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)を理解するには、症状報告よりも客観的である可能性があるため、高周波(RF)電磁界がバイオマーカーに及ぼす影響を検査することが極めて重要であると主張されてきた。RFばく露とバイオマーカーの変化を結びつける明確な証拠はないが、既知の生物学的影響メカニズムがないため、研究は限定的で、大部分が推測の域を出ない。しかし、コルチゾールが熱の影響を受けるというイン・ビトロの証拠があり、RFは加熱を生じるため、RFばく露が熱媒介プロセスを介してコルチゾールを増加させる可能性が浮上する。コルチゾールがRFばく露の影響を受ける場合、それはIEI-EMFのより広範な病因の一部を形成する可能性があり、RF誘発性の生理的(コルチゾール)入力がまず体性感覚を生み出し、それが次に予期または学習に基づくプロセスによって促進され、症状を生じる。しかし、RFばく露がコルチゾールに影響を与えるかどうかを調べた研究には一貫性がなく、ほとんどが無効な結果が報告されており、多くが方法論的な問題を抱えている。この研究は、RFがコルチゾールに影響を与えるかどうかを判断するため、幾つかの方法論的改良を加えて設計された。72人の参加者が、実ばく露(頭部で2 W/kgピークSAR10g)と擬似ばく露(頭部で0W/kgピークSAR10g)の両方にばく露される無作為化二重盲検カウンターバランス誘発試験を完了した。その結果、幾つかの方法論的改良を実施したにもかかわらず、RFばく露が唾液コルチゾール濃度に及ぼす影響は認められなかった。この研究は、将来の研究に貴重な方向性を示し、低レベルRFばく露、人体、およびIEI-EMF症状との間の理論的に妥当な相互作用を確立およびテストすることの重要性を強調している、と著者らは結論付けている。
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