| タイトル |
Prospective long-term follow-up of patients with idiopathic environmental intolerance attributed to electromagnetic fields after a provocation trial
|
| 日本語タイトル |
電磁界を原因と考える本態性環境不耐性患者に対する誘発試験後の前向き長期追跡調査
|
| 著者 |
Li KH, Guo HR
|
| 所属 |
Department of Environmental and Occupational Health, College of Medicine, National Cheng Kung University
|
資料区分 |
論文
|
| 雑誌名 |
Ecotoxicol Environ Saf
|
文献区分 |
原著論文・短報
|
| 発表年 |
2025
|
周波数区分 |
全範囲
|
| 巻/ISSN(号):ページ |
303: 118944
|
研究区分 |
ヒト/誘発研究
|
| 国 |
Taiwan
|
PubMed ID |
40897052
|
| 論文情報入手日 |
2025-09-16
|
DOI |
10.1016/j.ecoenv.2025.118944
|
| キーワード |
Electromagnetic fields; Electromagnetic hypersensitivity; Environmental illness; Idiopathic environmental intolerance; Modern health worries; Nocebo effects.
|
| 概要 |
電磁界を原因と考える本態性環境不耐症(IEI-EMF)のこれまでの短期追跡調査では、誘発試験後に回復した患者はおらず、症状や懸念のレベルが低下したにもかかわらず、他の原因による症状の可能性を検討する意思を示した患者はごくわずかであった。この論文の著者らは、長期追跡調査はほとんど実施されていないため、データの欠落を埋める研究を実施した。2010-2015年の間に最初の誘発試験の参加者を募集し、電磁界に関連する症状や懸念の変化、およびIEI-EMFの可逆性を評価した。試験で使用されたものと同じ質問票を電話インタビューで実施した。募集された147人の参加者のうち、35人のIEI-EMF患者と35人の対照群を含む70人が追跡調査を完了した。その結果、患者のうち、60%は症状の原因が他の何かであると考えることを受け入れ、62.9%は試験後平均1.80年でIEI-EMFから回復したと報告し、そのうち86.4%は本態性の回復を報告した。試験後、電磁界に関連する患者の症状と懸念の割合のほとんどは減少したが、研究グループ間の懸念の変化に有意差はなかった。以前の短期追跡調査とは異なり、ほとんどの患者が長期追跡調査で回復した。回復した症例のほとんどは本態性であり、十分な時間があればIEI-EMFはほとんどの場合自然に治まることを示唆している。ほとんどの患者は症状の原因が他の何かであると考えることを受け入れており、IEI-EMFのほとんどの症例はノセボ効果に起因する可能性があることを示唆している。この研究結果は、誘発試験の治療効果がある可能性があることを示唆しており、これはさらなる無作為化対照介入研究によって確認される必要がある、と著者らは結論付けている。
|