| タイトル |
Low frequency magnetic field induction factors for exposure assessment in the human hand
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| 日本語タイトル |
ヒトの手におけるばく露評価のための低周波磁界誘導係数
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| 著者 |
Schneeweiss P, Hirtl R, Schmid G
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| 所属 |
Seibersdorf Laboratories, EMC & Optics
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資料区分 |
論文
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| 雑誌名 |
Phys Med Biol
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文献区分 |
原著論文・短報
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| 発表年 |
2025
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周波数区分 |
商用周波(50/60Hz)
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| 巻/ISSN(号):ページ |
70 (18): 5002
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研究区分 |
ドシメトリ
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| 国 |
Austria
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PubMed ID |
40882677
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| 論文情報入手日 |
2025-09-01
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DOI |
10.1088/1361-6560/ae0118
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| キーワード |
2013/35/EU; exposure; hand; magnetic field; occupational.
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| 概要 |
欧州連合(EU)指令 2013/35/EU によれば、職業上の低周波磁界への手のばく露は、最大磁気誘導を四肢の対応する作用レベル(ALLimb)と比較することで評価される。ALLimb を超えた場合、2 × 2 × 2 mm3 平均の定位電界強度(Êi,avg)で定義されるばく露限度値(ELV)を超えていないことを実証する必要がある。しかし、現在使用されている ALLimb に関する確固たる科学的証拠はない。ALLimb が、膝などの断面積の大きい領域を含むすべての四肢領域でELVへの準拠を担保すると仮定すると、局所的な手のばく露の評価に対するその保守性について疑問が生じる。この研究は、16種類のMRIベースの高解像度の解剖学的な手のモデルを用いて系統的な数値計算を行い、手の妥当な最悪ケースの誘導係数(IF)を導出した。比較のために2つの簡略化された手のモデルも含めた。0.6 (V/m)/T/HzというロバストなIFが得られた。これは、現行のALLimbと比較して磁気誘導限度が33%緩和されたことに相当し、局所的な手のばく露を伴う多くの職場において不要な制限が軽減される可能性がある。しかしながら、これらの緩和された限度は、適切な検証なしに他の肢領域に適用してはならない。更に、この研究では、欧州規格EN 62369-1:2009で提案されているような過度に単純化された手のモデルは、ばく露量を大幅に過小評価する傾向があるため、ばく評価には使用すべきではないことが示されている。得られたデータにより、身体部位の局所ばく露の場合、(合理的に評価された)ピーク空間 Êi,avg ではなく Êi,avg の 99 パーセンタイルを ELV と比較すると、ばく露が大幅に過小評価されることがわかった。これは、Êi,avg の実際の「ホットスポット」が評価から除外されるためであるが、神経系への局所的な影響を回避するためには、これらを考慮する必要がある、と著者らは結論付けている。
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