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最終更新日:2025-11-05

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タイトル Assessment of spatial-average absorbed power density and peak temperature rise in skin model under localized eletromagnetic exposure
日本語タイトル 局所電磁界ばく露下における皮膚モデルにおける空間平均吸収電力密度とピーク温度上昇の評価
著者 Zheng J, Zhang Y, Diao Y, Shi D
所属 College of Electronic Engineering, South China Agricultural University 資料区分 論文
雑誌名 Radiat Prot Dosimetry 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 高周波(300kHz-30GHz)
巻/ISSN(号):ページ Online 研究区分 ドシメトリ
China PubMed ID 40817877
論文情報入手日 2025-09-01 DOI 10.1093/rpd/ncaf096
キーワード
概要 吸収電力密度(APD)と温度上昇を評価するための数値ドシメトリは、皮膚、脂肪、筋肉、およびその他の要素を組み込んだ多層皮膚モデルを用いて行われており、ばく露制限値を設定するための科学的根拠を提供している。しかし、血管系がドシメトリ結果に及ぼす影響はまだ十分に調査されていない。この研究は、合成血管モデルを開発し、それを多層皮膚モデルに統合した。電磁気学的計算を実行し、続いてPennesの生体熱伝達方程式を用いて3-30 GHz の周波数範囲で定常温度上昇評価を行った。血管モデリングがドシメトリ結果に及ぼす影響を定量化するため、様々まなエンドポイント直径を持つ血管系を組み込んだシミュレーションを血管系のないシミュレーションと比較した。その結果、血管モデリングがピーク空間平均APDに及ぼす影響はごく僅かであり、ピーク温度上昇への影響は3 GHzで約8%であり、6 GHz を超えると3%未満に減少することが示された。また、エンドポイント直径の影響は僅かであった。これらの変動は、組織の厚さや誘電特性、熱特性の変化により、これまで報告されたものよりも小さい。ピーク温度上昇への影響は軽微ですが、血管系を考慮することで局所的な熱分布を精緻化することができ、解剖学的モデリングの将来的な改善に役立つ可能性がある、と著者らは結論付けている。