タイトル |
Alvar whole-body model: impact of muscle anisotropy on computational dosimetry
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日本語タイトル |
Alvar全身モデル:筋肉の異方性が計算ドシメトリに及ぼす影響
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著者 |
Kangasmaa O, Lehtinen T, Laakso I
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所属 |
Department of Electrical Engineering and Automation, Aalto University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Phys Med Biol
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
商用周波(50/60Hz)
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巻/ISSN(号):ページ |
70 (19)
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研究区分 |
ドシメトリ
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国 |
Finland
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PubMed ID |
40840494
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論文情報入手日 |
2025-08-16
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DOI |
10.1088/1361-6560/adfe31
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キーワード |
electric field exposure; low-frequency; magnetic field exposure; skeletal muscle.
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概要 |
計算ドシメトリでは、人体の電磁界ばく露を評価するために正確な全身モデルに依存している。しかし、既存のモデルでは組織の異方性が考慮されていない。この研究は、完全に異方性の骨格筋を含む全身モデル Alvar を導入することで、これらの制限に対処している。Alvar モデルは解剖学的アトラスに基づいて構築され、計算ドシメトリ用に特別に開発された。骨格筋の異方性モデルは、ラプラシアン ベクトル場シミュレーションを使用して作成した。計算ドシメトリを、Alvar の異方性バージョンと等方性バージョン、および 6 つの既存の等方性人体モデルを用いて実行し、50 Hzで空間的に均一な電界と磁界にばく露されたときに誘導される電界を推定した。その結果、骨格筋の異方性をモデル化すると、Alvar モデルが磁界にばく露された場合、誘導電界の99パーセンタイル値に小さな変動 (±5%) が生じた。外部電界にばく露された場合、異方性筋肉を用いることで、99パーセンタイル値は系統的に13%減少した。しかし、誘導電界の局所的な差異はより大きく(26%-29%)、筋肉組織内部ではさらに顕著であった(35%-39%)。この結果は、等方性モデルは電力線周波数における全身ばく露を評価する際に99パーセンタイル値を計算するには十分であるものの、局所電界、特に筋肉組織においては誤差が生じる可能性があることを示している、と著者らは結論付けている。
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