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最終更新日:2025-10-03

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タイトル 5G RF EMF Spectral Exposure Assessment in Four European Countries
日本語タイトル 欧州4か国における5G高周波電磁界スペクトルばく露評価
著者 Deprez K, Stroobandt B, Veludo AF, Vecsei Z, Necz PP, Politański P, Verloock L, Polanska K, Thuróczy G, Röösli M, Plets D, Joseph W
所属 Ghent University - imec 資料区分 論文
雑誌名 Bioelectromagnetics 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 高周波(300kHz-30GHz)
巻/ISSN(号):ページ 46 (6): e70019 研究区分 ドシメトリ
Belgium PubMed ID 40831424
論文情報入手日 2025-08-16 DOI 10.1002/bem.70019
キーワード 5G NR; RF EMF exposure assessment; measurement campaign.
概要 この研究は、欧州4か国における5G高周波(RF)電磁界へのばく露を評価した。公共スペースと教育機関の両方において、屋内外、都市部と農村部を含む様々な環境で、スポット測定を実施した。2023年にはベルギー(47回)、スイス(38回)、ハンガリー(30回)、ポーランド(31回)で合計146回の測定を行った。全測定地点の34.9%で、3.6 GHz帯への5G接続が確立された。平均累積入射電力密度(Savg)と最大累積入射電力密度(Smax)を、「バックグラウンド」ばく露(5Gユーザー機器(UE)なし)と最悪ばく露(5G UEによる最大ダウンリンク(DL)最大)の両方について決定した。更に、3.6 GHz帯の5G特有の平均Savg、最大Smax、入射電力密度も考慮した。その結果、UEなしシナリオでは最大Smaxは17.6 mW/m2、最大DLでは最大Smaxは23.3 mW/m2で、どちらも国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインを十分に下回っていた。5Gで測定された全ての国とシナリオにおける最高Smaxは10.4 mW/m2で、これは周波数固有のICNIRPガイドラインの3.2%であった。更に、4か国全てで大都市、都市郊外、農村部の比較を行った。農村部で測定された電力密度の比は、都市部よりも大幅に低かった(-4.8~-10.4 dB)。見通し内通信(LOS)条件下では平均入射電力密度は2.3 mW/m2であったが、見通し外通信(NLOS)条件下では平均入射電力密度は0.9 mW/m2に低下した。更に、NLOSシナリオでは相対的な変動が大きくなった。最後に、様々な都市タイプについて、屋内と屋外の両方で、教育機関の電力密度と他の全ての測定場所を比較した分析を行った。測定された入射電力密度は、大都市、都市郊外、農村部のいずれにおいても、公共の場所と比較して学校内またはその周辺で大幅に低いわけではなかった、と著者らは報告している。