タイトル |
Theaflavin-3,3'-digallate prevents radiofrequency radiation-induced learning and memory impairment in mice via regulating GSK-3α/GRα/RORα/BMAL1 expression
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日本語タイトル |
テアフラビン-3,3'-ジガレートはGSK-3α/GRα/RORα/BMAL1の発現を調節することでマウスにおける高周波放射誘発性の学習および記憶障害を防ぐ
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著者 |
Fu J, Sun Y, Jia H, Yuan H, Zhang X, Zhang W, Cao H, Qin F
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所属 |
State Key Laboratory of Biological Resources and Ecological Environment Jointly Built by Province and Ministry, School of Biological Science and Engineering, Shaanxi University of Technology
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Food Funct
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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巻/ISSN(号):ページ |
16 (18): 7199-7216
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研究区分 |
動物研究
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国 |
China
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PubMed ID |
40827634
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論文情報入手日 |
2025-08-16
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DOI |
10.1039/d4fo04752d
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キーワード |
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概要 |
この研究は、マウスにおける高周波(RF)放射誘発性の学習・記憶障害に対する、抗酸化物質テアフラビン-3,3'-ジガレート(TFDG)の有益な効果とそれに関連する分子メカニズムを調べた。その結果、TFDGの経口投与は、Y字型迷路テストにおける学習試行回数の減少と記憶率の向上、および新規物体認識テストにおける新規物体認識率の向上など、RF放射(1.8 GHz、240 μW/cm2)によって誘発されるマウスの学習・記憶障害を効果的に軽減することが示された。 TFDGは、RF照射マウスの海馬錐体ニューロンおよび顆粒ニューロンの病理学的損傷を軽減した。海馬の神経伝達物質については、グルタミン酸(GLU)、一酸化窒素(NO)、アセチルコリンエステラーゼ(AchE)の活性を低下させ、アセチルコリン(Ach)、ドーパミン(DA)、ドーパミントランスポーター(DAT)の活性を上昇させた。RF照射マウスの海馬における抗酸化能の低下は、TFDG投与によって、総抗酸化能(T-AOC)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の活性が上昇し、マロンジアルデヒド(MDA)含有量が低下したことにより回復した。更に、RF放射はマウスの海馬におけるグリコーゲン合成酵素キナーゼ3α/グルココルチコイド受容体α(GSK-3α/GRα)タンパク質の蓄積とmRNA発現、ならびにレチノイド関連オーファン核受容体α/脳筋ARNT様1/ドーパミン受容体D5(RORα/BMAL1/DRD5)遺伝子/タンパク質発現のダウンレギュレーションを誘導した。TFDGはRF放射誘発性の学習・記憶障害を改善できる可能性があり、これはGSK-3α/GRα/RORα/BMAL1経路異常の調節を介した、RF放射線誘発性海馬ニューロン障害の軽減、神経伝達物質障害の調節、および抗酸化能の低下と関連している可能性がある、と著者らは結論付けている。
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