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最終更新日:2025-10-03

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タイトル Weak anthropogenic electric fields affect honeybee foraging
日本語タイトル 弱い人為的電界がミツバチの採餌行動に影響を及ぼす
著者 Mallinson VJ, Woodburn FA, O'Reilly LJ
所属 School of Biological Sciences, Life Sciences Building, University of Bristol 資料区分 論文
雑誌名 iScience 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 商用周波(50/60Hz)
巻/ISSN(号):ページ 28 (6): 112550 研究区分 動物研究
UK PubMed ID 40612901
論文情報入手日 2025-08-16 DOI 10.1016/j.isci.2025.112550
キーワード Ecology; Entomology; Ethology.
概要 空中電界の検知は、ミツバチを含む節足動物における新たな感覚システムであり、花の電界を採餌の合図として利用できる。しかし、人為的電界がこれらの相互作用に及ぼす影響については十分に調査されていない。この研究は、都市の牧草地での実地実験で、交流(AC)および直流(DC)電界などの弱い人為的電界が、ミツバチの花への着地行動を著しく変化させることが実証された。ACおよび正のDC電界は、着地をそれぞれ71%および53%減少させたが、負のDC電界は統計的に有意な影響を及ぼさなかった。高圧送電線付近の電界測定では、ミツバチの採餌に関連する高さで数十mに及ぶ、実験で使用されたものと同等の持続的な電界強度が明らかになった。これらの結果は、人為的電界が植物と花粉媒介者の相互作用に影響を及ぼし、場合によっては阻害する可能性があることを浮き彫りにし、農業と生物多様性の基盤である受粉効率を脅かしている、と著者らは結論付けている。