電磁界情報センター Japan EMF Information Center

電磁界情報データベース 論文、公的文書、規制、書籍などを収録対象としています。

前のページに戻る

最終更新日:2025-12-03

検索結果(詳細)

タイトル Comparative analysis of mathematical and simulation models for electric field generated beneath 400 kV overhead transmission lines
日本語タイトル 400 kV架空送電線下に発生する電界に関する数学モデルとシミュレーションモデルの比較分析
著者 Ahsan M, Baharom MNR, Khalil IU, Zainal Z
所属 Faculty of Electrical and Electronic Engineering, Universiti Tun Hussein Onn Malaysia 資料区分 論文
雑誌名 Measurement 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 商用周波(50/60Hz)
巻/ISSN(号):ページ 256 Pt E: 118566 研究区分 ドシメトリ
Malaysia PubMed ID
論文情報入手日 2025-08-01 DOI 10.1016/j.measurement.2025.118566
キーワード
概要 この研究は、MATLAB SimulinkおよびANSYS Electronicsの計算シミュレーションを用いて、架空送電線直下の電界分布を解析し、導体の高さ、通電条件、測定位置の影響を評価した。その結果、単回路三相構成の場合、導体の高さを13 mから15 mに上げると、地上レベルの静電界のピークが20 %以上減少し、電界パターンは特徴的な「二重のこぶ」プロファイルを示した。多導体構成では、完全通電により地上2 mで最大電界強度が約9.5 kV/mに達したが、部分通電ではこのピークが約6 %増加し、局所的な曝露が強まった。ANSYS ElectronicsおよびCDEGS-HIFREQに対するモデル検証では、高い一致(相関≥95 %、ピーク偏差≤2.7 %)が示され、シミュレーションの信頼性が確認された。これらの知見は、導体の高さが地上電界の緩和における重要な要素であることを強調し、部分通電の潜在的なリスクを浮き彫りにしている。この知見は、送電線設計の最適化、運用効率と環境静電界の影響軽減のバランスをとるための実用的な指針となる、と著者らは結論付けている。