| タイトル |
Positive and negative impacts of electrical infrastructure on animal biodiversity: A systematic review
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| 日本語タイトル |
電気インフラが動物の生物多様性に及ぼす正と負の影響:系統的レビュー
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| 著者 |
Bennett AJ, Watson DM, Watson MJ
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| 所属 |
Charles Sturt University
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資料区分 |
論文
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| 雑誌名 |
Oecologia
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文献区分 |
総説
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| 発表年 |
2025
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周波数区分 |
商用周波(50/60Hz)
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| 巻/ISSN(号):ページ |
207 (9): 142
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研究区分 |
その他
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| 国 |
Australia
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PubMed ID |
40802067
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| 論文情報入手日 |
2025-08-01
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DOI |
10.1007/s00442-025-05780-7
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| キーワード |
Collision; Electrical Infrastructure; Electrocution; Habitat Alteration; Mitigation.
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| 概要 |
この研究は、個体レベル、集団レベル、群集レベルの評価を網羅した系統的な文献レビューを実施し、電力インフラが動物の生物多様性に及ぼす影響とその軽減策を調べた。その結果、電力インフラと動物の生物多様性に関する文献は2000年代初頭から急増しており、経済的に先進国の鳥類と哺乳類に偏っていることが明らかになった。報告された影響の大部分は負の影響であり、主に障壁効果(衝突)と線状地形の資源利用(感電)によって発生し、特定の種の個体群に重大な影響を与えていることがわかった。電力インフラが特定の分類群(カラス科、コウノトリなど)に正の影響(生息地の提供増加)をもたらすことも判明した。これは、電力インフラにおける適切な緩和策を用いた保全活動を促進できる可能性を示唆している。最新の文献の大部分は、電線路(51%)と鉄塔の改修(30%)による衝突の軽減に焦点を当てた詳細な緩和策を記載しているものの、電磁界、騒音、紫外線の影響については言及されていないことが多く、大きな知識ギャップが示唆されている。より広い視点で見ると、電力インフラによる死亡率は、建物への衝突や野良猫による捕食よりも低いものの、他の人為的エネルギー源よりも高いことがわかった。これは、対策を講じなければ大型鳥類に重大な影響を及ぼす可能性があることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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