| タイトル |
Effects of Radiofrequency Electromagnetic Fields on Cognitive Function in Elderly Subjects (60+ years) - Results of an Experimental Randomized Sham Controlled Double- Blind Cross- Over Study in Women and in Men
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| 日本語タイトル |
高齢者(60歳以上)の認知機能に対する高周波電磁界の影響 - 女性と男性を対象とした実験的無作為化偽対照二重盲検クロスオーバー試験の結果
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| 著者 |
Sauter C, Dorn H, Bueno-Lopez A, Eggert T, Schmid G, Danker-Hopfe H
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| 所属 |
Charité - Universitätsmedizin Berlin, Corporate Member of the Freie Universität Berlin and Humboldt Universität zu Berlin Department of Psychiatry and Neurosciences, Competence Centre of Sleep Medicine, Campus Benjamin Franklin
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資料区分 |
論文
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| 雑誌名 |
Environ Res
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文献区分 |
原著論文・短報
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| 発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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| 巻/ISSN(号):ページ |
285 Pt 3: 122479
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研究区分 |
ヒト/誘発研究
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| 国 |
Germany
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PubMed ID |
40744201
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| 論文情報入手日 |
2025-08-01
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DOI |
10.1016/j.envres.2025.122479
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| キーワード |
Attention; Cognitive performance; Digital radio; Mobile phone; RF-EMF exposure; Working memory.
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| 概要 |
過去数十年間に実施された、様々な技術システムからの高周波(RF)電磁界が認知能力に及ぼす可能性のある影響に関する複数の実験的ヒト研究は、矛盾する結果を示している。これらの結果のほとんどは、若い男性を被験者とした研究から得られている。この研究は、高齢の女性および男性の認知機能が若年者よりも脆弱であり、そのためRFばく露に対する反応が異なる可能性があるかどうかを調べた。60-80歳までの健康な女性(30名)および男性(30名)計60名が、二重盲検無作為化擬似ばく露対照実験研究に参加した。参加者は全員、2週間の間隔をあけて、9回のセッションで4つの異なる注意課題を完了した。その間、GSM 900 MHz、地上基盤無線(TETRA 385 MHz)のRFばく露、または擬似ばく露をそれぞれ3回ずつ受けた。その結果、16項目の能力評価指標のうち2項目で、女性においてのみばく露によって統計的に有意な影響が認められた。n-back課題の正確性は、GSMばく露ではより容易なバージョン、TETRAばく露では最も高度な課題において低下した。男女間のパフォーマンスに有意差は認められなかった。性別とばく露の相互作用による有意な影響はTETRAばく露で1項目のみ認められ、男性では擬似ばく露と比較してパフォーマンスが向上し、女性ではパフォーマンスが低下することが示唆された。全体として、健康な高齢者の認知能力は短期RFばく露の影響を受けなかった。これは、高齢者以外の集団を対象とした最新の包括的メタ分析の結果と一致している。健康上の制約や障害のある高齢者、あるいは長期ばく露の影響を受けている高齢者については、結論を導き出すことはできない、と著者らは報告している。
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