タイトル |
Melatonin and omega-3 neuroprotection in prenatal rat spinal cord exposed to 900 MHz electromagnetic field
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日本語タイトル |
900 MHz電磁界にばく露した出生前ラットの脊髄におけるメラトニンとオメガ3の神経保護作用
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著者 |
Deniz ÖG, Altun G, Kaplan S
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所属 |
Department of Histology and Embryology, Faculty of Medicine, Bolu Abant İzzet Baysal University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Biomol Biomed
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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巻/ISSN(号):ページ |
Online
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研究区分 |
動物研究
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国 |
Turkiye
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PubMed ID |
40694058
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論文情報入手日 |
2025-07-16
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DOI |
10.17305/bb.2025.12633
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キーワード |
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概要 |
この研究は、光学顕微鏡および電子顕微鏡による評価に加え、立体学的手法を用いて、電磁界にばく露したラットの脊髄に対するメラトニン(Mel)およびオメガ3脂肪酸(ω3)の効果を調べた。妊娠したWistarアルビノラットを、対照群、擬似ばく露群、電磁界ばく露群、電磁界ばく露+Mel投与群、電磁界ばく露+ω3投与群、Mel単独投与群、およびω3単独投与群の7群に割り付けた。ばく露群、ばく露+Mel群、およびばく露+ω3群は、妊娠前期(21日間)に2時間/日、900 MHzの電磁界にばく露した。Melおよびω3は、ばく露前に胃内投与した。実験完了時(生後35日目)、全ての雄仔の脊髄組織を解剖し、光学顕微鏡的および超微細構造的検査を実施した。立体解析では、灰白質(GM)対総容積比、白質(WM)対総容積比、灰白質対白質容積比、脊髄総容積、および運動ニュー+R78ロン数を計算した。その結果、GM/WM容積比、GM/総容積比、WM/総容積比、および脊髄総容積に関して、群間に有意差は認められなかった(p> 0.05)。しかし、ばく露+ω3群では対照群と比較して、運動ニューロン数の有意な減少が認められた(p<0.01)。光学顕微鏡的および超微細構造的検査では、ばく露群で顕著な運動ニューロン変性および軸索破壊が認められたが、Melおよびω3投与群ではそれらが軽減された。これらの結果は、出生前の 900 MHz電磁界ばく露が脊髄組織に有害な影響を及ぼすことを示しており、ω3とMelの潜在的効果を解明するためにさまざまな用量と期間を調査する更なる研究が必要である、と著者らは結論付けている。
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