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最終更新日:2025-08-20

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タイトル Conformity Assessment of Human Exposed to Radiation From Millimeter-Wave Vehicles Radars
日本語タイトル ミリ波車両レーダーからの放射にばく露されたヒトの適合性評価
著者 Morimoto R, Kodera S, Kobayashi Y, Miwa K, Hirata A
所属 Department of Electrical and Mechanical Engineering, Nagoya Institute of Technology 資料区分 論文
雑誌名 IEEE J Microw 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 5 (4): 793-803 研究区分 ドシメトリ
Japan PubMed ID
論文情報入手日 2025-07-01 DOI 10.1109/JMW.2025.3580722
キーワード Conformity assessment; dosimetry; millimeter-wave radar; radiation protection
概要 先進運転支援システム(ADAS)の普及により、車両におけるミリ波レーダーの使用が増加し、歩行者への潜在的な電磁界ばく露に関する懸念が高まっている。人体ばく露に関する国際ガイドラインでは、6 GHzを超える周波数での局所ばく露を評価するための物理量として、吸収電力密度(APD)と入射電力密度(IPD)を導入している。しかし、自動車レーダーへの歩行者のばく露、特に静止状態で作動するレーダーと車両・歩行者の相互作用については、十分に調査されていない。この研究は、計算シミュレーションと実験測定を用いて、79 GHzで動作する12×1パッチアンテナアレイからのばく露を評価した。ばく露シナリオは、さまざまな距離と等価等方放射電力(EIRP)レベルで、簡略化された幾何学モデルと解剖学的にリアルな人体モデルを用いて分析した。その結果、近傍界と遠方界の両方の領域で、シミュレーションと測定された電界分布がよく一致することが示された。連続ばく露において、解剖学的モデルから得られたAPD値は、簡略化された形状から得られた値よりも一貫して低かった。EIRPが26.7 dBmおよび35.4 dBmの場合、APDとIPDはいずれもあらゆる距離において許容限度内であった。一方、より高い電力レベル(例:EIRP 55 dBm)でのばく露はAPD閾値を超えた。しかしながら、短時間ばく露の指標である吸収エネルギー密度を用いた評価では、人体モデルが車両表面に直接隣接した場合でも適合性を示した。これらの知見は、次世代車載レーダー開発の適合性と設計を確保するための重要な知見となる、と著者らは結論付けている。