タイトル |
Risk factors of neuroblastoma: a systematic review and meta-analysis
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日本語タイトル |
神経芽腫のリスク因子:系統的レビューおよびメタ分析
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著者 |
Onyije FM, Dolatkhah R, Olsson A, Bouaoun L, Schüz J
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所属 |
Environment and Lifestyle Epidemiology Branch, International Agency for Research on Cancer (IARC/WHO)
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Front Public Health
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文献区分 |
総説
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
低周波(0Hz-300Hz)(50/60Hzを除く)
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巻/ISSN(号):ページ |
13: 1576101
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研究区分 |
疫学研究
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国 |
国際機関
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PubMed ID |
40636854
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論文情報入手日 |
2025-07-01
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DOI |
10.3389/fpubh.2025.1576101
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キーワード |
Cesarean section; breastfeeding; high birthweight; neuroblastoma; pesticides; systematic review and meta-analysis.
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概要 |
神経芽腫(NB)は小児における最も一般的な頭蓋外腫瘍である。この研究は、文献をレビューし、NBのリスク因子の統合を目的とした。PubMed、Web of Science、Embaseのデータベースを、ばく露とNBのリスクに関連するキーワードとMeSH用語のリストを用いて検索した。診断時年齢が20歳未満の小児を対象とした症例対照研究またはコホート研究で、相対リスク(RR)と95%信頼区間(CI)が報告されている研究を対象とした。NBに関連するリスク因子のプール効果サイズ(ES)と95%信頼区間(CI)は、ランダム効果モデルを用いて推定した。その結果、1964年から2016年までに診断されたNB症例に関する、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアにおける適格な研究50件を包含した。妊娠前/妊娠中の母親の農薬職業ばく露(ES 1.62、CI 1.04-2.54)、高出生体重(>4,000 g)(ES 1.21、CI 1.02-1.42)、帝王切開(ES 1.14、CI 1.00-1.30)とNBリスクの間に関連が認められた。親の喫煙は弱い関連を示したが、6ヶ月以上の授乳(ES 0.50、CI 0.30-0.84)はNBと逆相関していた。低出生体重(2,500g未満)、在胎週数に対して小さいまたは大きい胎児、在胎週数37週未満および在胎週数40週超、生殖補助医療などの出生特性は、NBとの関連が認められなかった。同様に、親の年齢、妊娠糖尿病、および子癇前症についても関連は示唆されなかった。妊娠前/妊娠中の母親のアルコール摂取、妊娠中の母親のビタミンおよび葉酸摂取、父親の職業上の超低周波(ELF)磁界ばく露、および妊娠中の母親のエックス線ばく露も、NBのリスクとの関連は認められなかった。父親の職業上および出生後の子供の農薬ばく露も、NBとの関連は認められなかった。この系統的レビューおよびメタ分析では、妊娠前/妊娠中の母親の職業上の農薬ばく露、高出生体重、帝王切開、および母乳育児(有益)がNBのリスクと関連していることが示唆されたが、いずれの関連性もその強さは比較的弱い、と著者らは結論付けている。
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