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最終更新日:2025-08-20

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タイトル Risk factors of neuroblastoma: a systematic review and meta-analysis
日本語タイトル 神経芽腫のリスク因子:系統的レビューおよびメタ分析
著者 Onyije FM, Dolatkhah R, Olsson A, Bouaoun L, Schüz J
所属 Environment and Lifestyle Epidemiology Branch, International Agency for Research on Cancer (IARC/WHO) 資料区分 論文
雑誌名 Front Public Health 文献区分 総説
発表年 2025 周波数区分 低周波(0Hz-300Hz)(50/60Hzを除く)
巻/ISSN(号):ページ 13: 1576101 研究区分 疫学研究
国際機関 PubMed ID 40636854
論文情報入手日 2025-07-01 DOI 10.3389/fpubh.2025.1576101
キーワード Cesarean section; breastfeeding; high birthweight; neuroblastoma; pesticides; systematic review and meta-analysis.
概要 神経芽腫(NB)は小児における最も一般的な頭蓋外腫瘍である。この研究は、文献をレビューし、NBのリスク因子の統合を目的とした。PubMed、Web of Science、Embaseのデータベースを、ばく露とNBのリスクに関連するキーワードとMeSH用語のリストを用いて検索した。診断時年齢が20歳未満の小児を対象とした症例対照研究またはコホート研究で、相対リスク(RR)と95%信頼区間(CI)が報告されている研究を対象とした。NBに関連するリスク因子のプール効果サイズ(ES)と95%信頼区間(CI)は、ランダム効果モデルを用いて推定した。その結果、1964年から2016年までに診断されたNB症例に関する、アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアにおける適格な研究50件を包含した。妊娠前/妊娠中の母親の農薬職業ばく露(ES 1.62、CI 1.04-2.54)、高出生体重(>4,000 g)(ES 1.21、CI 1.02-1.42)、帝王切開(ES 1.14、CI 1.00-1.30)とNBリスクの間に関連が認められた。親の喫煙は弱い関連を示したが、6ヶ月以上の授乳(ES 0.50、CI 0.30-0.84)はNBと逆相関していた。低出生体重(2,500g未満)、在胎週数に対して小さいまたは大きい胎児、在胎週数37週未満および在胎週数40週超、生殖補助医療などの出生特性は、NBとの関連が認められなかった。同様に、親の年齢、妊娠糖尿病、および子癇前症についても関連は示唆されなかった。妊娠前/妊娠中の母親のアルコール摂取、妊娠中の母親のビタミンおよび葉酸摂取、父親の職業上の超低周波(ELF)磁界ばく露、および妊娠中の母親のエックス線ばく露も、NBのリスクとの関連は認められなかった。父親の職業上および出生後の子供の農薬ばく露も、NBとの関連は認められなかった。この系統的レビューおよびメタ分析では、妊娠前/妊娠中の母親の職業上の農薬ばく露、高出生体重、帝王切開、および母乳育児(有益)がNBのリスクと関連していることが示唆されたが、いずれの関連性もその強さは比較的弱い、と著者らは結論付けている。