タイトル |
Possible effects of melatonin and omega-3 on the obesity-related hypothalamic nuclei of the electromagnetic field-exposed offspring rats: a stereological and immunohistochemical analysis
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日本語タイトル |
電磁界ばく露を受けた子ラットの肥満関連視床下部核に対するメラトニンとオメガ3の潜在的影響:立体学的および免疫組織化学的分析
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著者 |
Altun G, Kaplan S
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所属 |
Department of Histology and Embryology, Faculty of Medicine, Ondokuz Mayıs University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Front Public Health
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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巻/ISSN(号):ページ |
13: 1583097
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研究区分 |
動物研究
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国 |
Turkiye
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PubMed ID |
40636869
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論文情報入手日 |
2025-07-01
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DOI |
10.3389/fpubh.2025.1583097
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キーワード |
childhood obesity; electromagnetic field; hypothalamic nuclei; melatonin; omega-3; optical fractionator.
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概要 |
この研究は、子宮内で電磁界にばく露した新生雄ラットの視床下部核における肥満関連神経変化を定性的および定量的に評価した。また、弓状核(ARN)、腹内側核(VMN)、背内側核(DMN)における肥満関連神経ペプチドY(NPY)、脂肪量および肥満関連遺伝子(FTO)の発現についても調査した。さらに、電磁界の影響に対するオメガ3(ω3)およびメラトニン(Mel)の役割も調べた。妊娠した雌のWistarアルビノラットを無作為に7群(対照群、擬似ばく露群、ばく露群、ばく露+Mel投与群、ばく露+ω3投与群、Mel投与群、ω3投与群)に割り付けた。対照群には処置を施さなかったが、擬似ばく露群のラットは2時間/日、21日間、ばく露なしでケージ内で飼育した。ばく露群は妊娠中、900 MHzの電磁界に2時間/日ばく露した。Mel投与群には50 mg/kg/日のメラトニンを投与し、ω3投与群には0.93 g/mLのω3を胃内投与した。不安および運動行動を評価した。酸化ストレスパラメータを分析した。出生ラットの視床下部について、立体構造学的、免疫組織学的、および超微細構造学的解析を実施した。その結果、血清スーパーオキシドジスムターゼ活性はω3群で他群と比較して有意に高く(p ≤ 0.01)、血清カタラーゼ活性はばく露群で対照群およびばく露+ω3群と比較して有意に高かった(p ≤ 0.01)。ばく露群では、擬似ばく露群と比較してARNのニューロン数が有意に少なかった(p ≤ 0.05)。オープンフィールド試験では、ばく露群の周辺領域での滞在時間が対照群よりも長かった(p ≤ 0.05)。高架式十字迷路試験では、ばく露群のオープンエリアへの進入回数が対照群よりも少なかった(p ≤ 0.01)。ばく露群では、より強い抗NPY免疫反応が観察された。携帯電話への出生前ばく露は、神経変性を誘発し、FTOおよびNPYの発現に影響を与えることで、視床下部に影響を及ぼす可能性がある。Melおよびω3による治療効果の可能性は明らかではなかった、と著者らは報告している。
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