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最終更新日:2025-07-28

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タイトル Research on the effects and related mechanisms of geomagnetic storm on depression
日本語タイトル 地磁気嵐がうつ病に及ぼす影響とそのメカニズムに関する研究
著者 Wu H, Yang Y, Chang W, Chen X, Yang S, Xu M, Liu K, Yun Y, Dong L
所属 The Department of Pharmacology, School of Basic Medicine, Kunming Medical University, Kunming, China; Clinical Pharmacy Center 資料区分 論文
雑誌名 Brain Res Bull 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 静電磁界 / 直流
巻/ISSN(号):ページ 226: 111369 研究区分 動物研究
China PubMed ID 40328340
論文情報入手日 2025-06-16 DOI 10.1016/j.brainresbull.2025.111369
キーワード Depression; Geomagnetic storms; Melatonin.
概要 うつ病は世界中で深刻な障害を引き起こす疾患となっている。磁気嵐はうつ病行動と密接に関連しており、メラトニンはうつ病の病因における重要な因子である。この研究は、磁気嵐発生時のうつ病およびその他のメラトニン関連精神疾患の予防と治療のための理論的根拠を提供することを目的として、異なる強度の磁気嵐がうつ病ラットのメラトニンに及ぼす影響を調べた。慢性予測不能軽度ストレス(CUMS)を患うラットを、7日間、異なる強度の磁気嵐にばく露した。CUMSラットのうつ病行動は、体重測定、ショ糖嗜好試験、高架式十字迷路試験、新奇性抑制摂食試験、オープンフィールド試験によって評価した。その後、異なる強度の地磁気がCUMSラットに及ぼす影響と、それに関連する分子メカニズムを調査するため、qPCR分析、免疫蛍光染色、ウェスタンブロット分析を行い、メラトニン合成、メラトニン代謝、およびメラトニン受容体経路関連指標を評価した。その結果、中程度の地磁気嵐(50 nT)は、メラトニンの合成・代謝およびMT1受容体経路の活性を高めることで、CUMSラットの抑うつ行動を抑制することが示された。一方、強度の強い地磁気嵐(500 nT)および地磁気嵐からの遮蔽(0 nT)は、メラトニンの合成・代謝およびMT1受容体経路を阻害し、症状を悪化させた、と著者らは報告している。