タイトル |
Carcinogenicity of extremely low-frequency magnetic fields: A systematic review of animal studies
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日本語タイトル |
超低周波磁界の発がん性:動物研究の系統的レビュー
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著者 |
Luukkonen J, Roivainen P, Nieminen V, Naarala J, Mustafa E, Juutilainen J
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所属 |
University of Eastern Finland, Department of Environmental and Biological Sciences
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Environ Res
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文献区分 |
総説
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
商用周波(50/60Hz)
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巻/ISSN(号):ページ |
279 (2): 121819
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研究区分 |
動物研究
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国 |
Finland
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PubMed ID |
40373993
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論文情報入手日 |
2025-05-16
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DOI |
10.1016/j.envres.2025.121819
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キーワード |
Cancer; Co-carcinogenicity; Magnetic fields; Neoplasm; Systematic review.
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概要 |
このレビュー論文の著者らは、実験動物における超低周波(ELF)磁界の発がん性を調べた研究の最新情報を提供している。研究の特性と得られた結果との間の関連の可能性を特定することに重点が置かれた。このレビューは、PRISMA(系統的レビューおよびメタ分析において推奨される報告項目)声明に従っており、研究の方法論的品質は、米国国家毒性プログラム(NTP)の健康評価・翻訳局(OHAT)が開発したヒトおよび動物研究のバイアスのリスク(RoB)評価ツールを用いて評価した。出版バイアスはキャリパー検定を用いて評価した。その結果、54報の適格な研究が特定された。RoB評価の特定の側面での評価が低かったにもかかわらず、研究の質は概して比較的良好であり、最も低い評価を受けた研究は4報のみであった。全体として、ELF磁界単独で発がん性があるという証拠はほとんどなかった。 ELF磁界を他の薬剤と併用した研究における共発がん性の証拠は、依然として決定的なものではなかった。出版バイアスの明確な兆候が認められたが、このバイアスだけでは、報告されている磁界による改変効果の全てを説明できる可能性は低いようであった。現在の文献に基づくと、ELF磁界の共発がん性に関する今後の研究では、従来のイニシエーション/プロモーション・モデル以外のアプローチを採用する必要がある。更に、ELF磁界について報告されている影響とその根底にあるメカニズムをより深く理解するための、適切に設計された研究が望ましい、と著者らは結論付けている。
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