タイトル |
Exposure to radiofrequency electromagnetic fields and IARC carcinogen assessment: Risk of Bias preliminary literature assessment for 10 key characteristics of human carcinogens
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日本語タイトル |
高周波電磁界へのばく露とIARCの発がん性評価:ヒトの発がん因子の10個の重要な特徴についてのバイアスのリスクの予備的文献評価
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著者 |
Simkó M, Repacholi MH, Foster KR, Mattsson MO, Croft RJ, Scarfi MR, Vijayalaxmi
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所属 |
SciProof International
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Mutation Research - Reviews in Mutation Research
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文献区分 |
総説
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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巻/ISSN(号):ページ |
796: 108545
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研究区分 |
その他
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国 |
Sweden
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PubMed ID |
40435570
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論文情報入手日 |
2025-05-16
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DOI |
10.1016/j.mrrev.2025.108545
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キーワード |
Carcinogenesis; In vitro studies; In vivo studies; Key characteristics; Mechanisms; Radiofrequency electromagnetic fields.
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概要 |
このレビュー論文の著者らは、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の2020年のガイドラインで推奨されているレベルを下回る高周波(RF)電磁界へのばく露が、国際がん研究機関(IARC)が策定したヒトに対する発がん因子の10個の重要な特徴(KC)のいずれかに影響を及ぼすかどうかを判断するために必要な証拠を評価した。10のKCと発がんとの関連を定義し、KCに関連するイン・ビボおよびイン・ビトロ研究をレビューし、6つの基準を用いてバイアスのリスク(RoB)分析を実施した。Romeo他(2024)とMeyer他(2024)が最近発表した関連する系統的レビューで扱われた、遺伝毒性または酸化ストレスに関するKC研究は含めなかったが、それぞれの結論には留意した。他の8つのKCから、2023年6月30日までの119のイン・ビトロ研究ならびにイン・ビボ研究における40のイン・ビトロ測定を同定し、そのうち38%で統計的に有意なばく露の影響が報告された。研究の質と結果との間には強い関連があり、RoB基準をより多く満たす研究ほど、統計的に有意な影響を報告する可能性が低いことが確認された。影響は、全頻度範囲、ばく露レベル、および生物学的エンドポイントにわたって報告されたが、影響につながるばく露パラメータに明らかなパターンは見られなかった。KC10(細胞増殖、細胞死、または栄養供給を変化させる)のみ、解析に十分な研究数を有していたが、他のKCは研究数が少なく、エンドポイントも多様であった。比較的質の高い陽性研究が少数あり、追加の標的研究による追跡調査が必要である。研究の異質性と全体的な質の低さから、これらのエンドポイントに関する高品質な研究、できれば経済協力開発機構(OECD)などの基準に準拠した研究の必要性が示唆される、と著者らは結論付けている。
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