タイトル |
Single exposure to near-threshold 5G millimeter wave modifies restraint stress responses in rats
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日本語タイトル |
閾値近くの5Gミリ波への単回ばく露はラットの拘束ストレス反応を変化させる
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著者 |
Matsumoto A, Endo I, Ijima E, Hirata A, Kodera S, Ichiba M, Tokiya M, Hikage T, Masuda H
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所属 |
Department of Social and Environmental Medicine, Saga University School of Medicine
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Environ Health Prev Med
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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巻/ISSN(号):ページ |
30: 33
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研究区分 |
動物研究
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国 |
Japan
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PubMed ID |
40335291
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論文情報入手日 |
2025-05-01
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DOI |
10.1265/ehpm.24-00321
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キーワード |
5G; Quasi-millimeter waves; Stress response biomarkers; Temperature; Whole-body exposure.
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概要 |
この研究の著者らは先行研究で、4.6W/kgの準ミリ波(qMMW)に30分間ばく露したラットの深部体温が1℃上昇することを報告した。この研究は、先行研究および追加実験から得た生体サンプルを用いて、閾値付近のストレス反応を初めて解析した。59匹の若齢のSprague-Dawleyラット(体重240-322 g)を、通常環境(22.5℃、湿度45-55%)および加温環境(32℃、湿度70%)において、0、3.7、7.2 W/kgの全身平均比吸収率(WBA-SAR)で28 GHzに40分間ばく露した。ラットはばく露量管理のためアクリル製のホルダーに拘束した。ストレス反応の血清および尿バイオマーカーを繰り返し測定し、データを集計した後、擬似ばく露および個体間のばらつきの影響を差し引く単一の統計的混合モデルを用いて解析した。その結果、擬似ばく露群ではストレス反応が誘発され、拘束の影響が示唆された。擬似ばく露の影響を差し引いたところ、28 GHzはストレス反応を誘発するようであり(ばく露の1日後または3日後に血清遊離コルチコステロン値の上昇によって実証された)、これは直腸温度が1℃を超える変化を示した動物でより顕著であった。尿中遊離カテコールアミン値はストレス反応に対する28 GHzばく露の抑制特性を呈した(ばく露当日のノルアドレナリン値によって実証された)。熱ばく露はこの影響を増強したことから、ノルアドレナリンが皮膚血流を促進することで熱放散に役割を果たしている可能性が示唆され、この考えは、ノルアドレナリン値と、熱放散に重要な器官である尾部表面温度との相関関係によって裏付けられた、と著者らは報告している。
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