タイトル |
Impact of expectancy on fatigue by exposure to the fifth generation of mobile communication signals
|
日本語タイトル |
第5世代モバイル通信信号へのばく露による疲労に対する予期の影響
|
著者 |
Yang L, Ding X, Zhang S, Wu T
|
所属 |
China Academy of Information and Communications Technology
|
資料区分 |
論文
|
雑誌名 |
Electromagn Biol Med
|
文献区分 |
原著論文・短報
|
発表年 |
2025
|
周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
|
巻/ISSN(号):ページ |
Online
|
研究区分 |
ヒト/誘発研究
|
国 |
China
|
PubMed ID |
40269539
|
論文情報入手日 |
2025-04-16
|
DOI |
10.1080/15368378.2025.2496151
|
キーワード |
Electroencephalogram; expectancy; fatigue; radio frequency electromagnetic field; the fifth generation of mobile communication signals.
|
概要 |
高周波(RF)電磁界ばく露と疲労との関係については、長年議論が続いている。先行研究では、疲労の評価に主に自己申告尺度を用いてきたが、こうした方法は個人差の影響を受けやすい傾向がある。特に、RFばく露によって誘発される疲労反応における心理的要因の役割は依然として不明である。この研究は、心理的プライミングによって誘発される予期が結果に及ぼす影響を考慮しつつ、第5世代モバイル通信(5G)信号ばく露がヒトの疲労に及ぼす影響を探ることに焦点を当てた。健康な被験者21人を募集し、3回のセッションで検査を行った。各セッションでは、5G信号への30分間の実ばく露または擬似ばく露を2回実施し、ばく露の順序を無作為化した。実験は、ばく露順序に関する正しい情報または誤った情報を提供する、あるいは順序に関する情報を提供しないという、さまざまな情報条件下で実施した。更に、被験者は実験中に疲労評価質問票に回答し、脳電図(EEG)を測定した。その結果、日常的なレベルの5G RFばく露はEEGのパワー変化をもたらさないことが示された。この知見から、実際のばく露がなく、電気生理学的指標も検出されないにもかかわらず、5G信号にばく露されたという情報によって疲労の報告が改変される可能性があることが明らかになった。これらの研究結果は、RFばく露によるこの影響を明らかにするためには、あらゆる種類の心理的プライミングを防ぐか、その起こりうる結果を考慮に入れる必要があることを示唆している、と著者らは結論付けている。
|