タイトル |
Residential exposure to magnetic field due to high-voltage power lines and childhood leukemia risk in mainland France - GEOCAP case-control study, 2002-2010
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日本語タイトル |
フランス本土における高圧送電線による居住環境磁界ばく露と小児白血病リスク - GEOCAP症例対照研究、2002-2010
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著者 |
Mancini M, Hémon D, Faure L, Clavel J, Goujon S
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所属 |
Université Paris-Cité, Université Sorbonne Paris Nord, INSERM, INRAe, Center for Research in Epidemiology and StatisticS (CRESS), Obstetrical Perinatal and Pediatric Life Course Epidemiology (OPPaLE)
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Environ Res
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
商用周波(50/60Hz)
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巻/ISSN(号):ページ |
278: 121638
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研究区分 |
疫学研究
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国 |
France
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PubMed ID |
40250590
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論文情報入手日 |
2025-04-16
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DOI |
10.1016/j.envres.2025.121638
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キーワード |
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概要 |
この研究は、フランスにおいて高圧架空送電線(HVOL)付近に居住することで超低周波(ELF)磁界にばく露された小児の急性白血病(AL)のリスクを評価した。2002-2010年に診断された15歳未満のAL症例4,117人と、フランスの小児人口を代表する対照群44,838人を、国家登録ベースのGEOCAP研究から抽出した。居住地のジオコーディングされた住所と、最も近い63-400 kVのHVOLおよび最も近い225-400 kVのHVOLとの間の距離を評価した。また、近隣のHVOLの特性を考慮して、ジオコーディングされた住所におけるELF磁界ばく露量も算出した。年齢で調整済みのロジスティック回帰モデルを用いて、オッズ比(OR)と95%信頼区間(CI)を推定した。ジオコーディングエラーおよび潜在的交絡因子を考慮するため、感度解析を実施した。その結果、対照群の0.7%がHVOLから50m以内に居住し、0.3%が0.3μTを超える磁界にばく露されていた。HVOLから50m以内の居住は、5歳未満児のALリスク増加と関連していた(OR = 1.6 (1.0-2.7))。この関連は、高品質のジオコーディングされた住所に限定した場合、より顕著であった(OR = 3.2 (1.3-7.9))。ELF磁界はALリスクと関連していなかった(≥0.3μT、OR = 0.6 (0.3-1.3))。結果は全ての感度解析において安定していた。この研究は、ELF磁界はおそらくALリスクとは関連がなく、HVOLまでの距離との関連を[ELF磁界では]説明できないという新しい証拠をもたらした、と著者らは結論付けている。
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