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最終更新日:2025-05-19

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タイトル Fast In-Phantom Absorbed Power Density Evaluation at mmWaves Based on Infrared Measurements
日本語タイトル 赤外線測定に基づくミリ波でのファントム内吸収電力密度の高速評価
著者 Ziane M, Boriskin A, Zhadobov M
所属 CNRS, IETR (Institut d'Electronique et des Technologies du numéRique), UMR 6164, Université de Rennes 資料区分 論文
雑誌名 IEEE J Microw 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 5 (2): 269-280 研究区分 ドシメトリ
France PubMed ID
論文情報入手日 2025-03-16 DOI 10.1109/JMW.2025.3539871
キーワード Absorbed power density (APD); compliance testing; dosimetry; electromagnetic field (EMF); human exposure; millimeter waves (mmWaves); infrared (IR); near-field measurement; temperature; wireless devices; 5G; 6G
概要 この論文は、6 GHz超の周波数で人体近傍で動作する電磁界放射デバイスによって誘導される吸収電力密度 (APD) を高速に測定するための新規な方法を紹介している。この方法は、アンテナと人体との相互作用を考慮に入れている。この方法は、人体皮膚の電磁界散乱特性と人体内部のAPDを再現するように設計された、反射率ベースの皮膚等価ファントムで誘導される熱を遠隔から監視するために、赤外線 (IR) サーモグラフィーを採用している。薄い平面固体誘電体構造の形態で実装されたこのようなファントムは、人体が存在する場合と同様の方法で、テスト対象のデバイスを摂動させる。これにより、吸収されたマイクロ波エネルギーを効果的にIR信号に変換できる。ファントム表面の熱力学と空間温度分布は、IRカメラで測定され、後処理によってAPDに変換される。方法の感度を高め、熱伝導の影響を最小限に抑えるために、スペクトルフィルタリングを用いている。提案された方法は、基準アンテナ(すなわち、空洞給電ダイポールアレイおよびスロットアレイを搭載したピラミッド型ホーン)を使用して、60 GHzで検証される。測定されたAPDは、人体皮膚でシミュレートされた基準APDと比較される。従来の高周波ベースのAPD評価技術と比較して、高い精度と大幅な測定時間短縮は、高速ドシメトリ、ならびにミリ波5Gおよび6Gワイヤレスデバイスのユーザーばく露の適合性試験のための、提案されたIRベースの方法の有望な可能性を示すものである、と著者らは述べている。