タイトル |
Impact of Microwave Exposure on Cynomolgus Monkeys: EEG and ECG Analysis
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日本語タイトル |
カニクイザルに対するマイクロ波ばく露の影響:脳電図と心電図の分析
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著者 |
Ma L, Qiao N, Zou Y, Wang H, Wang Y, Zhi W, Zhao X, Xu X, Zhang M, Lin Z, Hu X, Wang L
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所属 |
Beijing Institute of Radiation Medicine
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Bioelectromagnetics
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2025
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周波数区分 |
高周波(300kHz-30GHz)
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巻/ISSN(号):ページ |
46 (2): e70000
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研究区分 |
動物研究
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国 |
China
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PubMed ID |
39912376
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論文情報入手日 |
2025-02-16
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DOI |
10.1002/bem.70000
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キーワード |
ECG; EEG; microwave; monkey.
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概要 |
この研究は、カニクイザル3匹に対し、50 mW/cm2のマイクロ波を15分間照射する前後、および照射後0日、3日、7日、14日、30日の脳電図(EEG)および心電図(ECG)反応を観察した。その結果、全脳、前頭葉、側頭葉において、各種周波数帯(デルタ波、シータ波、アルファ波、ベータ波、低ガンマ波、高ガンマ波)のパワースペクトル密度(PSD)に、ばく露直後から30日後まで有意な変化は見られなかった。顕著な変化は主に14日目に、頭頂葉、前頭前皮質、中心領域、後頭葉のPSDにおいて観察され、特にシータ波とアルファ波帯域で顕著であった。30日目までにこれらの値は正常範囲に戻った。ECGの変化は、T波の形状と振幅の変化として特徴づけられた。1匹のサルは7日目と14日目に双方向のスパイクを示したが、30日目までに正常化した。別のサルも同様のパターンを示したが、振幅は減少していた。3匹目のサルは14日目に急峻な前向き波を示し、それは30日目にも持続した。結論として、規定の線量でのLバンドマイクロ波照射は、EEGとECGに即時的な変化をもたらさなかったが、脳の電気的活動に一過性の変化を引き起こし、30日後には正常化した、と著者らは報告している。
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