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最終更新日:2025-03-31

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タイトル Compound exposure of 2.8 GHz and 9.3 GHz microwave causes learning and memory impairment in rats
日本語タイトル 2.8 GHzと9.3 GHzのマイクロ波の複合ばく露はラットの学習と記憶障害を生じる
著者 Sun L, Wang X, Ren K, Yao C, Wang H, Xu X, Wang H, Dong J, Zhang J, Yao B, Wei X, Peng R, Zhao L
所属 Beijing Institute of Radiation Medicine 資料区分 論文
雑誌名 Heliyon 文献区分 原著論文・短報
発表年 2025 周波数区分 高周波(300kHz-30GHz)
巻/ISSN(号):ページ 11 (1): e41626 研究区分 動物研究
China PubMed ID 39866417
論文情報入手日 2025-02-01 DOI 10.1016/j.heliyon.2025.e41626
キーワード Compound exposure; Hippocampus; Learning; Memory function; Microwave; Rats.
概要 先行研究では、マイクロ波が脳に構造的および機能的損傷を引き起こすことが報告されている。しかし、複合マイクロ波による生物学的影響はほとんど解明されていない。この研究は、平均電力密度10 mW/cm2の2.8 GHzと9.3 GHzのマイクロ波に連続的にばく露したラットの海馬に対する生物学的影響を調べた。モリス水迷路試験の結果、マイクロ波ばく露は、ばく露後1日および3日目に平均脱出潜時 (AEL) を有意に延長させ、学習および記憶能力の低下が示唆された。特に、複合マイクロ波はばく露後3日目に最も強い反応を示した。さらに、マイクロ波は、シータ波およびデルタ波のパワーの増加など、異常な脳電図(EEG)を誘発したことから、脳損傷または機能不全が示唆された。組織病理学的分析の結果、マイクロ波はばく露後7日目に海馬に明らかな構造的損傷を引き起こし、複合マイクロ波ばく露ラットにおいて最も深刻な損傷が観察された。さらに、ミトコンドリアの異常および海馬におけるニッスル小体の減少が、認知機能の低下に寄与する可能性がある。しかしながら、認知機能および海馬構造は、曝露後28日目には正常に回復し、これは自己回復メカニズムに起因すると考えられる。末梢血における差次的発現遺伝子 (DEGs) の遺伝子オントロジー (GO) およびタンパク質間相互作用 (PPI) 分析の結果、HttおよびBdnfがマイクロ波ばく露を予測する潜在的な指標となる可能性が示唆された。2.8 GHzと9.3 GHzの複合マイクロ波は、可逆的な海馬の構造的損傷を引き起こし、ラットの認知機能を低下させる可能性がある、と著者らは結論付けている。