タイトル |
Hypersensitivity to man-made electromagnetic fields (EHS) correlates with immune responsivity to oxidative stress: a case report
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日本語タイトル |
人工的な電磁界への過敏症(EHS)は酸化ストレスに対する免疫の反応性と相関している:症例報告
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著者 |
Thoradit T, Chabi M, Aguida B, Baouz S, Stierle V, Pooam M, Tousaints S, Akpovi CD, Ahmad M
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所属 |
UMR8256, CNRS, IBPS, Sorbonne Université
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Commun Integr Biol
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2024
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周波数区分 |
全範囲
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巻/ISSN(号):ページ |
17 (1): article ID 2384874
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研究区分 |
ヒト/誘発研究
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国 |
France
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PubMed ID |
39108419
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論文情報入手日 |
2024-09-16
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DOI |
10.1080/19420889.2024.2384874
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キーワード |
Antioxidant therapy; EHS; EMF - LF; electromagnetic field sensitivity; electromagnetic fields; oxidative stress; reactive oxygen species; wifi.
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概要 |
この研究は、電磁過敏症(EHS)の自訴患者の症例を紹介している。患者の症状には、通信機器(Wi-Fi、携帯電話)、高圧線、電子機器へのばく露から数分以内の頭痛、全身の疲労、不整脈、注意力や記憶力の低下、および全身の痛みが含まれる。脳、心血管、および他の生理的異常に関する検査結果は陰性であり、炎症、アレルギー、感染症、自己免疫疾患、ホルモン不均衡に関する血清学的検査も陰性であった。しかし、更なる検査で、細胞内抗酸化物質の欠乏と活性酸素除去酵素の増加が確認され、全身性の酸化ストレスが示唆された。特に、酸化LDL(LDLox)に対する循環抗体の大幅な増加が見られ、酸化ストレスの副産物が血管細胞の膜に蓄積していることが示された。電磁界ばく露の既知の一次効果として細胞内酸化物質の濃度増加があるため、この患者の病態がLDLox合成の増加と因果関係がある可能性がある。その結果、EHSの症状に一致する過剰な自己免疫反応が引き起こされる可能性がある。この症例報告は、EHS病態の機構的枠組みを検証可能な形で提供し、この困難で理解が不十分な状態に対する治療的示唆を与えるものである、と著者らは結論付けている。
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