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最終更新日:2025-07-28

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タイトル 0.1 THz exposure affects primary hippocampus neuron gene expression via alternating transcription factor binding.
日本語タイトル 0.1 THzばく露は交互の転写因子結合を介して初代海馬ニューロンの遺伝子発現に影響を及ぼす
著者 Shang S; Wu X; Zhang Q; Zhao J; Hu E; Wang L; Lu X
所属 Xi'an Jiaotong University 資料区分 論文
雑誌名 Biomed Opt Express 文献区分 原著論文・短報
発表年 2021 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 12 (6): 3729-3742 研究区分 細胞研究
China PubMed ID 34221691
論文情報入手日 DOI 10.1364/BOE.426928
キーワード
概要 近年、各種の細胞の遺伝子発現に対するテラヘルツ(THz)放射の影響力について多くの研究が実施されているが、その根底にある分子メカニズムは十分には解明されていない。この研究は、初代ニューロン細胞の遺伝子発現に対する0.1 THz放射の影響をRNAシーケンス分析で調べた。その結果、11個の遺伝子の上方制御、および54個の遺伝子の下方制御が同定された。「長鎖脂肪酸結合」、「トロポミオシン結合」、「BMP受容体結合」、ならびに「GTPase結合」および「リン脂質結合」などの複数の生体分子結合関連カテゴリーがGO分析で強化された。更に、GSEA分析では、タンパク質生合成機構リボソームをエンコードする遺伝子が、0.1 THz照射によって上方制御された。加えて、転写因子AP-1と、そのDNA中の転写因子結合部位(TFBS)との結合効率が、0.1 THz照射によって低下した。このことは、THz照射は転写因子とDNAとの相互作用に影響し、結果として遺伝子発現を調節し得ることを示唆している、と著者らは結論付けている。