タイトル |
Monte Carlo Simulation of Clothed Skin Exposure to Electromagnetic Field With Oblique Incidence Angles at 60 GHz
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日本語タイトル |
60 GHzで斜め入射角の電磁界への着衣の皮膚のばく露のモンテカルロシミュレーション
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著者 |
Li K; Sasaki K
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所属 |
Faculty of Engineering and Design, Kagawa University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Front Public Health
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2022
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
10: 795414
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研究区分 |
ドシメトリ
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国 |
Japan
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PubMed ID |
35237549
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.3389/fpubh.2022.795414
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キーワード |
absorbed power density; cloth effect; electromagnetic fields; exposure guideline; human skin; millimeter wave.
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概要 |
この研究は、60 GHzで斜め入射角の電磁界への着衣のヒト皮膚のばく露を調べ、透過率および皮膚表面での吸収電力密度(APD)に対する、衣類の素材、入射角、偏波の複合的なインパクトを明確にした。衣類の厚さのばらつきおよび皮膚組織を考慮してモンテカルロシミュレーションを実施した。横向き磁界ばく露の場合、透過率は入射角の増加に伴い増加し、最大透過角は60°-80°の範囲で、これはブリュースター効果として知られており、生地の素材および衣類と皮膚の空隙に関わらなかった。空隙はAPDの周期的なゆらぎを生じ、入射電力密度が一定で、入射角が40°未満では、そのばらつきは概ね1 dBの範囲内であった。また、空隙が2.5 mm、即ち空気中での60 GHzの半波長まで増加すると、一般的な衣類の素材によってカバーされる皮膚表面でのAPDは、素肌の場合と比較して最大で40%増加した。複数の素材を用いても、斜め入射シナリオでは透過率およびAPDが増加することがあるが、APDについての結果はいずれも、局所ばく露に対する基本制限を超過することはなく、斜め入射角および衣類の素材の影響を考慮しても、60 GHzでの過大なばく露を防止する上で、電磁界へのヒトのばく露についての現行のガイドラインが適切であることが示された、と著者らは報告している。
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