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最終更新日:2025-06-25

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タイトル Circulatory failure induced by 35 GHz microwave heating: effects of chronic nitric oxide synthesis inhibition.
日本語タイトル 35 GHzミリ波加熱による循環器系への影響はない:慢性的な一酸化窒素精製の抑制効果
著者 Ryan KL; Frei MR; Jauchem JR
所属 Trinity University 資料区分 論文
雑誌名 Shock 文献区分 原著論文・短報
発表年 1997 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 7 (1): 70-76 研究区分 動物研究
USA PubMed ID 8989840
論文情報入手日 DOI 10.1097/00024382-199701000-00010
キーワード
概要 この研究は、ミリ波(MMW)ハイパサーミア療法後に観察される循環不全への対処法を探索する目的で、一酸化窒素(NO)合成阻害剤Nオメガ - ニトロ-L-アルギニンメチルエステル(L-NAME)の慢性的な前処理の効果をラット実験で調べた。ラットは、前処理として14日間、1)水、2)水+ L-NAME、3)水+ L-NAME + L-アルギニン(L-NAMEの用量の20倍および50倍)を飲用し、その後、ケタミン麻酔された状態でMMWばく露を継続し、平均動脈血圧(MAP)が75 mmHgに低下した時点でMMWばく露を終了した。その結果、MAPはすべての群で、ばく露初期は上昇した;血圧上昇反応は、「水」群に比べ、「水+ L-NAME」群の方が大きかった;その後、MAPはすべての群で低下し始めた;MAP = 75 mmHgに達するのに要したMMWばく露時間は、「水+ L-NAME」群の方が有意に短かったが、ばく露終了後の生存期間には「水」群と「水+ L-NAME」群で有意差はなかった;L-アルギニンの同時投与は、L-NAMEによる血圧上昇反応増強を打ち消したが、L-NAMEによるMMWばく露時間短縮を完全には反転させなかった、と報告している。これらの知見から、L-NAMEによる慢性的なNO合成阻害は、ラットが35 GHzマイクロ波加温への耐久力を低下させること、ミリ波ハイパサーミア療法によって生じる低血圧にNOは介在しないことを示唆している、と考察している。