タイトル |
Circulatory failure induced by 35 GHz microwave heating: effects of chronic nitric oxide synthesis inhibition.
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日本語タイトル |
35 GHzミリ波加熱による循環器系への影響はない:慢性的な一酸化窒素精製の抑制効果
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著者 |
Ryan KL; Frei MR; Jauchem JR
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所属 |
Trinity University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Shock
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
1997
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
7 (1): 70-76
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研究区分 |
動物研究
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国 |
USA
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PubMed ID |
8989840
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.1097/00024382-199701000-00010
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キーワード |
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概要 |
この研究は、ミリ波(MMW)ハイパサーミア療法後に観察される循環不全への対処法を探索する目的で、一酸化窒素(NO)合成阻害剤Nオメガ - ニトロ-L-アルギニンメチルエステル(L-NAME)の慢性的な前処理の効果をラット実験で調べた。ラットは、前処理として14日間、1)水、2)水+ L-NAME、3)水+ L-NAME + L-アルギニン(L-NAMEの用量の20倍および50倍)を飲用し、その後、ケタミン麻酔された状態でMMWばく露を継続し、平均動脈血圧(MAP)が75 mmHgに低下した時点でMMWばく露を終了した。その結果、MAPはすべての群で、ばく露初期は上昇した;血圧上昇反応は、「水」群に比べ、「水+ L-NAME」群の方が大きかった;その後、MAPはすべての群で低下し始めた;MAP = 75 mmHgに達するのに要したMMWばく露時間は、「水+ L-NAME」群の方が有意に短かったが、ばく露終了後の生存期間には「水」群と「水+ L-NAME」群で有意差はなかった;L-アルギニンの同時投与は、L-NAMEによる血圧上昇反応増強を打ち消したが、L-NAMEによるMMWばく露時間短縮を完全には反転させなかった、と報告している。これらの知見から、L-NAMEによる慢性的なNO合成阻害は、ラットが35 GHzマイクロ波加温への耐久力を低下させること、ミリ波ハイパサーミア療法によって生じる低血圧にNOは介在しないことを示唆している、と考察している。
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