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最終更新日:2025-06-25

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タイトル A pilot study of the millimeter-wavelenght radiation effect on synaptic transmission.
日本語タイトル シナプス伝達に対するミリ波放射の影響に関するパイロット研究
著者 Pakhomov AG; Prol HK; Akyel Y
所属 資料区分 論文
雑誌名 Electro Magnetobiol 文献区分 原著論文・短報
発表年 1998 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 17: 115-125 研究区分 動物研究
USA PubMed ID
論文情報入手日 DOI
キーワード
概要 この研究は、カエルの単離、半切された脊髄標本を用いて、ミリ波の照射が後根の求心性線維から前根の遠心性線維までの多シナプス経路の神経伝導を変化させるか否かを調べた。刺激伝導試験は、後根を、30秒ごとに単発の最大上(supra-maximal)パルス(20 - 30 V、パルス幅0.6ミリ秒)で刺激し、前根での反応の潜時、振幅特性、波形変化を測定した。実験では、まず、30〜160分間、標本を安定化させ、その後に65分間の実験を行った。開始から25分後と50分後の2回、同一の5分間ミリ波ばく露を行い、その前、中、後に、刺激伝導試験を実施した。ミリ波は、周波数41.34 GHzの連続波、アンテナは、培養器の下2.5cmの位置に垂直に置かれ、E界は脊髄の長軸方向に平行、標本の位置での電力密度は最大で28 W/m2と測定された。その結果、13個の標本の平均値では、1回目のばく露で、波形変化が14 %増加した;13のうちの9個は、1回目のばく露に最も大きく反応したが、2回目のばく露には反応しなかった;残りの4個は、1回目のばく露への反応は微小か無しであったが、2回目のばく露には強く反応した;2回の同一のばく露による反応の違いは、測定された反応がミリ波加熱によるものではなく、適応や感作などの調節生理学的メカニズムが関与したものであることを示唆している、と報告している。