タイトル |
Oxidative stress precedes circulatory failure induced by 35-GHz microwave heating.
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日本語タイトル |
酸化ストレスは35GHzマイクロ波加熱による循環障害に先行する
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著者 |
Kalns J; Ryan KL; Mason PA; Bruno JG; Gooden R; Kiel JL
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所属 |
Veridian Engineering, Inc.
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Shock
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2000
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
13 (1): 52-59
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研究区分 |
動物研究
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国 |
USA
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PubMed ID |
10638670
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.1097/00024382-200013010-00010
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キーワード |
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概要 |
この研究は、麻酔したラットに持続的に35 GHzマイクロ波(MW)全身ばく露を与えると、局所的ハイパサーミアと低血圧が生じた後に循環不全から死亡に至ることに着目し、このMW誘発性循環不全の生理学的メカニズムにおける酸化ストレスの役割を検証するため、酸化ストレスのマーカーである3-ニトロチロシン(3-NT)を各臓器において探索した。その結果、結腸温度は上昇させるが低血圧を生じさせるには不十分なばく露時間でMWばく露を受けたラットでは、MW無ばく露の対照ラットに比べ、肺、肝臓、および血漿タンパク質における3-NT蓄積が5〜12倍の増加を示した;循環ショック誘発に十分なばく露時間でMWばく露を受けたラットでは、3-NT蓄積は低値のベースラインレベルに戻った;一方、末梢血の白血球での3-NTは、循環ショックを伴うばく露レベルにおいてのみ有意な蓄積を示した;3-NTは、MW誘発性循環不全を起こしたラットの腸の絨毛先端および血管ならびに腎臓の遠位尿細管内にも見出されたが、皮膚には見られなかった、と報告している。総括すると、肝、肺、血漿タンパク質中の3-NT蓄積とばく露時間の間の関係について、「ニトロ付加物がばく露の最初の20分で生成され、次いで除去される」、あるいは「ニトロ付加物の合成が最初の20分のばく露後に減少する」のどちらかが示唆される;MW加熱中に多くの臓器に酸化ストレスが発生することが示されたが、ニトロ化は循環不全を伴わないマイクロ波ばく露後に生じるので、3-NTの組織蓄積によって証明された全身性酸化ストレスは、このショックモデルにおける循環不全とは関連しない、と結論している。
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