タイトル |
Effects of THz exposure on human primary keratinocyte differentiation and viability.
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日本語タイトル |
ヒト初代ケラチノサイトの分化および生存率に対するテラヘルツばく露の影響
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著者 |
Clothier RH; Bourne N
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所属 |
School of Biomedical Sciences, Faculty of Medicine and Health Sciences, University of Nottingham
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
J Biol Phys
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2003
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
29 (44960): 179-185
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研究区分 |
細胞研究
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国 |
UK
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PubMed ID |
23345834
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.1023/A:1024492725782
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キーワード |
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概要 |
この研究は、ヒトケラチノサイトの初代培養細胞に対するテラヘルツ周波数範囲の電磁界ばく露の影響を調べた。ヒトケラチノサイトの初代培養細胞において、培養液のカルシウム濃度を1 mM以上に上げることでトランスグルタミナーゼの活性化が生じて、分化が開始される。この時、特定のアミノ酸の架橋がトランスグルタミナーゼによって調節されることで、角質肥厚膜形成がもたらされる。このような分化は、蛍光色素カダベリン(FC)の角質肥厚膜への組み込みを測定することで評価できる。また、細胞活性/生存率の尺度として、レサズリンの還元能力の評価も組み合わせて実施された。ヒトケラチノサイトは、分離から2継代で、コンフルエント (培養細胞が接着面いっぱいに広がった状態)になるまで増殖させ、22 ℃の緩衝食塩水中に移し、室温下で、1から3 THzの範囲の電磁界ばく露を行った。ばく露時間は10、20、または30分間、ばく露強度は最大0.45J / cm2であった。その結果、実施したばく露条件において、ばく露を受けていない細胞と比較して、ばく露を受けた細胞に細胞活性の抑制や刺激の影響は何も見られなかった;事前に確認された通り、ばく露細胞および非ばく露細胞のどちらにおいても、FCの取り込みが3日目から8日目の間で増加するという、通常の様式で分化が起きた、と報告している。
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