電磁界情報センター Japan EMF Information Center

電磁界情報データベース 論文、公的文書、規制、書籍などを収録対象としています。

前のページに戻る

最終更新日:2025-06-23

検索結果(詳細)

タイトル Millimeter wave induced reversible externalization of phosphatidylserine molecules in cells exposed in vitro.
日本語タイトル イン・ビトロばく露された細胞でのミリ波誘導性のホスファチジルセリン分子の可逆的外在化
著者 Szabo I; Kappelmayer J; Alekseev SI; Ziskin MC
所属 Center for Biomedical Physics,Temple University School of Medicine 資料区分 論文
雑誌名 Bioelectromagnetics 文献区分 原著論文・短報
発表年 2006 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 27 (3): 233-244 研究区分 細胞研究
USA PubMed ID 16437546
論文情報入手日 DOI 10.1002/bem.20202
キーワード
概要 この研究は、ミリ波(MMW)による血液の凝固についての先行研究を背景に、MMWばく露による細胞膜の変化が関連する可能性を調べた。先行研究では、抗凝固処理された血液の冷蔵サンプル(4°C)に入射電力密度(IPD)0.55〜1.23 W / cm2のMMWばく露を行うと血栓形成が引き起こされ、IPD値の増加による血餅サイズの小さな変化が有意であったこと;22 ℃の血液サンプルのMMWばく露では、血液凝固は生じなかったこと;40 ℃までの通常手段による加熱でも凝固は生じないこと;無細胞血漿はMMWばく露で凝固しないこと;血球と血漿のさまざまな混合物の実験を行い、凝固プロセスにおける赤血球(RBC)の重要な役割が示されたこと;また、高密度ケラチノサイト(HaCaT)単層上では、MMWばく露で血漿凝固も起こり、細胞型の特異性はなかったこと、などが示された。この研究では、MMWばく露を受けた細胞の膜表面の変化が、凝固に関連するかもしれないと仮定した。外化したホスファチジルセリン(PS)分子の血栓形成への役割はよく知られている。そこで、ばく露を受けた細胞表面のPSをフルオレセインイソチオシアネート(FITC)-共役アネキシンVで免疫標識する実験を行なった。その結果、付着性のヒトケラチノサイト(HaCaT)およびマウスメラノーマ細胞(B16F10)の蛍光顕微鏡検査で、IPD1.23 W / cm2のMMWばく露を受けた細胞でのPS分子の可逆的な外在化は、検出可能な膜損傷なしに誘導されることが示された;IPD34.5 mW / cm2のMMWばく露を受けた非接着性のJurkat細胞でも、細胞温度に無関係に、フローサイトメトリーで可逆的なPS外在化が示された、と報告している。