タイトル |
Effect of terahertz waves on the aggregation behavior of neurotransmitters
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日本語タイトル |
テラヘルツ波が神経伝達物質の凝集挙動に及ぼす影響
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著者 |
Li MQ, Chen C, Ma YQ, Ding HM
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所属 |
Center for Soft Condensed Matter Physics and Interdisciplinary Research, School of Physical Science and Technology, Soochow University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Phys Chem Chem Phys
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2024
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
26 (18): 13751-13761
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研究区分 |
細胞研究
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国 |
China
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PubMed ID |
38683175
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論文情報入手日 |
2024-05-01
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DOI |
10.1039/d4cp00556b
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キーワード |
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概要 |
神経伝達物質の動態を理解することは、神経科学におけるシナプス伝達メカニズムを解明するために重要である。本研究では、全原子分子動力学(MD)シミュレーションを通じて、テラヘルツ(THz)波が4つの一般的な神経伝達物質の凝集に及ぼす影響を調べた。シミュレーションの結果、ニコチン(NCT)の凝集が11.05 THzおよび21.44 THzで強化され、42.55 THzでは最小限の影響が観察された。構造解析により、特定のTHz刺激下で分子間相互作用が強化され、ハイドレーション効果が弱まることが示された。また、特に21.44 THzで強い電界強度下で凝集が強化されることが観察された。さらに、エピネフリン(EPI)、5-ヒドロキシトリプタミン(5-HT)、およびγ-アミノ酪酸(GABA)についても同様の調査を行い、これらの発見を裏付けた。特に、EPIは19.05 THzで凝集が増加し、振動モードが凝集に与える影響を強調した。しかし、5-HTおよびGABAは、電荷を帯びたまたは親水性の官能基を持つため、THz刺激下での凝集は最小限であった。本研究は、THz波に対する神経伝達物質の応答に関する洞察を提供し、神経科学および学際的応用における示唆を与えるものである、と著者らは結論付けている。
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