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最終更新日:2025-06-25

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タイトル The effects of terahertz radiation on human keratinocyte primary cultures and neural cell cultures.
日本語タイトル ヒトケラチノサイト初代培養および神経細胞培養に対するテラヘルツ放射の影響
著者 Bourne N; Clothier RH; D'Arienzo M; Harrison P
所属 FRAME Alternatives Laboratory, School of Biomedical Sciences, University of Nottingham 資料区分 論文
雑誌名 Altern Lab Anim 文献区分 原著論文・短報
発表年 2008 周波数区分 ミリ波(30GHz以上)
巻/ISSN(号):ページ 36 (6): 667-684 研究区分 細胞研究
UK PubMed ID 19154093
論文情報入手日 DOI 10.1177/026119290803600610
キーワード
概要 この研究は、テラヘルツ波への長期および/または反復ばく露が、皮膚(ヒトケラチノサイト(NHK)の初代培養)と眼(ヒト角膜上皮細胞)の細胞、およびマウス神経/ラット脊髄後根神経由来細胞株ND7/23に与える影響を調べた。NHK初代培養は、皮膚の自然なバリア機能の一部を構成する接着分子を発現する。このバリア機能に対する影響を測定した。ヒト角膜上皮細胞は、涙液膜によってのみ保護されているため、皮膚よりも低いバリア機能への影響を調べた。感覚ニューロンの特徴を表すND7 / 23細胞株は未分化状態で増殖できるので、神経突起様突起の分化・発達を誘導してバリアを形成できるかどうかを評価した。対照群として、擬似ばく露群、陰性対照群(UVAばく露)、陽性対照群(UVBばく露および熱ショック処理(43℃、60分))を用いた。細胞は、10分から24時間までのばく露時間で、0.14 THz放射(80ナノ秒パルス、ピーク電力24 – 62 mW / cm2)を受けた。つまり、ピーク電力の総エネルギーで345 J、24時間平均電力で86 Jのばく露を受けた。その結果、ヒト角膜細胞のバリア機能に関する細胞活性に変化は生じなかった;またNHK細胞のバリア機能にも悪影響は見られなかった;3種の細胞において、ストレス応答の変化は観察されなかった;以上の知見から、テラヘルツ波への長期および/または反復ばく露の影響は、3つの研究された細胞株の調査されたパラメータでは何も見出されなかった、と報告している。