タイトル |
Acute ocular injuries caused by 60-GHz millimeter-wave exposure.
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日本語タイトル |
60GHzミリ波ばく露による眼の急性傷害
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著者 |
Kojima M; Hanazawa M; Yamashiro Y; Sasaki H; Watanabe S; Taki M; Suzuki Y; Hirata A; Kamimura Y; Sasaki K
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所属 |
Medical Research Institute, Kanazawa Medical University
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Health Phys
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2009
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
97 (3): 212-218
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研究区分 |
動物研究
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国 |
Japan
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PubMed ID |
19667804
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.1097/HP.0b013e3181abaa57
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キーワード |
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概要 |
この研究は、ウサギの眼に対する60 GHzミリ波誘発損傷の臨床経過を調べ、このような損傷誘発の再現を可能にする実験条件を明らかにした。ホーンアンテナまたはレンズアンテナ(直径6または9 mmのどちらか一つ;phi6またはphi9と称する)いずれかを使用して、有色ウサギの眼球(総数40)に60 GHzミリ波照射を行った。形態学的変化を細隙灯顕微鏡検査で評価した。それに加えて、角膜フルオレセイン染色、虹彩フルオレセイン血管造影、および水晶体上皮光学顕微鏡検査を実施した。その結果、標準化された眼球−アンテナの位置関係の下で、3つのアンテナはそれぞれに異なる損傷を眼瞼または眼球に生じさせた;眼瞼の浮腫および角膜の乾燥を伴わない、最も再現性の高い損傷が確認されたのはphi6レンズアンテナを使用した場合であった;この場合、6分間の照射により、角膜表面温度の上昇(54.2 ± 0.9 ℃に達する)がもたらされ、角膜浮腫および上皮細胞消失が起きた;さらに、有糸分裂細胞が水晶体上皮の瞳孔領域に出現した;前部ブドウ膜炎も引き起こされ、その結果として急性縮瞳(6.6 ± 1.4から2.2 ± 1.4 mmへと変化)、フレア増加(6.7 ± 0.9から334.3 ± 130.8フォトン/秒へと変化)および虹彩血管拡張または血管漏出が生じた;以上の知見から、3種類のミリ波アンテナが引き起こす熱的損傷にはさまざまな種類とレベルがあること、およびミリ波による熱的効果は、明らかに目の表面より下の組織に及ぶことが示された、と報告している。
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