タイトル |
In vitro investigation of the biological effects associated with human dermal fibroblasts exposed to 2.52 THz radiation.
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日本語タイトル |
2.52THz放射ばく露を受けたヒト真皮線維芽細胞に随伴する生物学的影響のイン・ビトロ研究
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著者 |
Wilmink GJ; Rivest BD; Roth CC; Ibey BL; Payne JA; Cundin LX; Grundt JE; Peralta X; Mixon DG; Roach WP
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所属 |
Air Force Research Laboratory
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Lasers Surg Med
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2011
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
43 (2): 152-163
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研究区分 |
細胞研究
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国 |
USA
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PubMed ID |
20740621
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.1002/lsm.20960
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キーワード |
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概要 |
この研究は、テラヘルツ(THz)放射のばく露を受けたヒト皮膚線維芽細胞の細胞レベルおよび分子レベルでの応答を評価した。インビトロばく露は温度制御されたチャンバー内で実施され、分子ガスTHzレーザ(2.52 THz、84.8 mW/ cm2)を用いた。ばく露時間は、5、10、20、40、または80分とした。有限差分時間領域(FDTD)モデリング手法による計算的ドシメトリ、あるいは赤外線カメラと熱電対を使用した測定によるドシメトリが行われた。細胞生存率は、従来のMTTアッセイにより評価した。タンパク質およびDNAセンシング遺伝子の転写活性化は、qPCRにより評価した。温熱の陽性対照および遺伝毒性の陽性対照についても同様の分析を行った。その結果、すべてのTHzばく露中、細胞の温度は3 ℃上昇した;各ばく露時間でのTHzばく露群および温熱ばく露群は、同等レベルの細胞生存(90 %以上)および熱ショックタンパク質発現(約3.5倍の増加)を示した;DNAセンシングおよび修復遺伝子の発現は、THzばく露群および温熱ばく露群のどちらでも変化しなかった;しかし、遺伝毒性の陽性対照ではかなりの増加が観察された;総括すると、ヒト皮膚線維芽細胞は、テラヘルツ放射と温熱ストレスばく露により同等の影響を示したことから、哺乳類細胞において2.52 THz放射は主として熱効果をもたらすことが示唆された、と報告している。
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