タイトル |
Millimeter Wave Radiation Activates Leech Nociceptors via TRPV1-Like Receptor Sensitization.
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日本語タイトル |
ミリ波放射はTRPV1様受容体の増感を通じてヒルの信号受容体を活性化させる
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著者 |
Romanenko S; Harvey AR; Hool L; Fan S; Wallace VP
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所属 |
Department of Physics; The University of Western Australia
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資料区分 |
論文
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雑誌名 |
Biophys J
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文献区分 |
原著論文・短報
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発表年 |
2019
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周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
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巻/ISSN(号):ページ |
Online
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研究区分 |
細胞研究
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国 |
Australia
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PubMed ID |
31103236
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論文情報入手日 |
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DOI |
10.1016/j.bpj.2019.04.021
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キーワード |
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概要 |
ミリ波は神経細胞を含む細胞の機能にインパクトを及ぼし得るという証拠がある。初期のイン・ビトロ研究では、推奨されている安全レベルである1 mW/cm^2を大幅に下回るばく露レベルでも、ヒルの標本における感覚神経細胞の活動電位(AP)発火率、静止膜電位、APパルス形状の変化、ならびにラットの皮質脳スライスにおける神経細胞の特性の変化を生じることが示されている。これらの影響は直接的な加熱による変化とは異なる。この研究は、薬用ヒルの感熱性の一次侵害受容器における、加熱とミリ波照射(60 GHz、80-170 mW/cm^2)の影響を比較した。その結果、ミリ波ばく露(3.9 ± 0.4 mV)は加熱(8.3 ± 0.4 mV)と比較して、AP活性化閾値が約半分に低下したことから、ミリ波による閾値の変化は電位依存性ナトリウム及びカリウムコンダクタンスの強化によるものではないことが示唆される、と著者らは報告している。また、AP閾値の低下は一過性受容体電位バニロイド1(TRPV1)様の受容体の増感によるものかも知れない、との仮説を提唱し、この結果はミリ波ばく露が直接的な加熱とは異なる形で特定の受容体の応答を刺激する証拠を示すものである、と結論付けている。
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