タイトル |
Computer simulation study of the penetration of pulsed 30, 60 and 90 GHz radiation into the human ear.
|
日本語タイトル |
ヒトの耳への30、60、90 GHzパルス化放射の浸透についてのコンピュータシミュレーション研究
|
著者 |
Vilagosh Z; Lajevardipour A; Wood A
|
所属 |
Swinburne University of Technology Melbourne
|
資料区分 |
論文
|
雑誌名 |
Sci Rep
|
文献区分 |
原著論文・短報
|
発表年 |
2020
|
周波数区分 |
ミリ波(30GHz以上)
|
巻/ISSN(号):ページ |
10 (1): 1479
|
研究区分 |
ドシメトリ
|
国 |
Australia
|
PubMed ID |
32001770
|
論文情報入手日 |
|
DOI |
10.1038/s41598-020-58091-7
|
キーワード |
|
概要 |
この研究は、30-90 GHzのパルス化放射のヒトの外耳道および鼓膜への浸透を、計算ファントムを用いて調べた。モデリングは、100 ps[ピコ秒、10^(-12)秒]および20 psのパルス化刺激を3つの角度(外耳道に対して直角、前方に30°、後方に45°)で実施した。入射電力密度(PD)の推定値を、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP、1998)の一般公衆のばく露基準の10W/m^2、職業的ばく露基準の50W/m^2に対して正規化した。その結果、鼓膜でのPD、比吸収率(SAR)および温度上昇は、入射角および周波数に強く依存していた。外耳道に直角に入射する30 GHzのパルスを用いた場合、鼓膜でのPDは元々の最大信号強度の0.2%であった。これに対応する90 GHzでのPDは13.8%であった。90 GHzでの職業的基準と同等のばく露を用いた場合、鼓膜での温度上昇は0.032° C(+20%, -50%)であった。鼓膜の中央部が優先的にばく露され、小さな部位に局所的な影響が生じる可能性は排除できない。基準策定プロセスを支援するため、耳の構造に対する60 GHz超の放射の影響についての更なる研究を強く擁護する、と著者らは述べている。
|